7年間続いた東京の街の師走を華やかに

飾る東京ミレナリオ。

人々が夢や喜びとともに出会い・触れ合う

「東京の新しい祝祭」として1999年から開催

され、東京の新しい祝祭として私たちを

楽しませてくれた風物詩も今年が最後。

アポルテでもその祝祭への感謝を込めて

記念すべき最後を飾る

「Fantasia della Metropoli」を皆様に

お届けしたいと思います。

 

アートディレクター:ヴァレリオ・フェスティ

作品プロデューサー:今岡 寛和

<作者からのメッセージ>

かつて欧州における自然と建築の出会いは、

庭園芸術と呼ばれる空間創出の機会となった。

自然の要素を造形し、美の理想が追求された

その様式は、次第に欧州各地へと拡がっていく。

2005年日欧交流の機会に、東京の中心において

光は都市の庭園という新しい幻想空間を生み出す。

(参考:ミレナリオ公式ホームページ)

東京、丸の内のビル群の狭間に遠く、煌びやかに

浮かび上がっている。

ここへ続くオレンジ色の光をまとわせた並木道が

この門に近づくと、わくわくとさせる臨場感が

じわじわとせまってきます。

 

最初に見た印象は、イタリア・ミラノにあるドォーモ。

イタリア最大の荘厳なゴシック建築で

堂々たる風格が東京の街に突如現れた感が

あります。

近づいていくと両側に佇む木々の黒いシルエットが

この光の建築物をよりリアルなものとしての存在感

がそこにありました。

ちょうど2005年冬、ニューヨークのセントラルパーク

にて開催されたビックイベント「The Gate」を

彷彿とさせ、その門と木と空とそこにある全てが

舞台ステージであるということ。新たな空間創出。

(「The Gate」は後にニューヨークの冬景色とともに

 アポルテでもご紹介する予定です)

色合いはまるで孔雀のように華やか。

ブルーがアクセントに効いていて

トルコ、南スペイン、北アフリカのマグレブ地方や

アラブ系建築物のタイル模様の精密さを思わせます。

なだらかな曲線のアーチをくぐると

子供の頃、遊園地にある不思議の国へ

導かれていく時のようなわくわくした

楽しい気分が盛り上がってきました!

同じ門が続いているところを通っていると

日本の鳥居も思い出しました。

私の地元にもお稲荷さんがありますが

初詣の時、その門をくぐっていくとなぜか改まった

厳粛な気持ちにさせられたものでした。

見上げると透き間にビルのネオンが見えて

東京にいられる嬉しさがこみあげてきます。

   

多くの人で賑わい、少し引き締まった空気を感じると、

もう年の瀬なのだなあと改めて感じます

今年を振り返り、思いをめぐらせる。

この一年の一つ一つ2005年という箱に大事に

とじていくように。

「MAISON BARSAC」

Bldg,Mitsui 2-5-2 Marnouchi Chiyoda-ku

今年はワインにはまっていました。

大好きなフレンチと共に今年を締めくくる

美味しい晩餐です。

 

(アミューズ)

「甲骨類のスープ、ウニとウズラを添えて」

カニと海老の出汁がたっぷり凝縮された

スープにトマトの酸味とクリームがまあるく

溶け合い、ウニの適度な塩気と卵の

まったり感が一体となって、冬らしい美味しい

スープでした!この組み合わせは大好き♪

 

 

(前菜)

「北海道 厚岸産 牡蠣のミキュイを2種のフレーヴァーで

〜蕪とトリュフのエカイエ仕立て、厚岸の海水のジュレ添え」

ミキュイとは軽く火を入れたもの。殆ど生に近いほど

火が入った牡蠣は甘みが増して臭みも消え美味しい。

左の牡蠣は下に蕪のペーストをひいた上に牡蠣とトリュフを

交互に重ね、コンソメのジュレで覆わせている。

蕪の甘みと塩気はなぜかおしんこを思い出させトリュフと牡蠣と

コンソメのジュレが和風だしのようでほっとさせる味。トリュフが

たっぷりで贅沢。不思議な新しい味の発見でした。

右の牡蠣は下に牡蠣のソースがひいてあり、その上に牡蠣、

キャビアと牡蠣のジュレがのせてあります。これをいっきに

ほうばると、まるで海の波が押し寄せてくるよう!

キャビアの塩気とミルキーな牡蠣のハーモニーが絶品でした!

(魚料理)

「真鯛のポワレ ブイヤベース仕立てのソースで」

こちらも甲骨類のスープの凝縮されたものに

白身魚をポワレ(かりっと焼き上げたもの)の皮の香ばしさと

身の甘みが豊かな海味のブイヤベースと共に美味しい。

トマトの酸味で後味もさっぱりです。

 

(肉料理−1)

「シャラン産カモ胸肉の骨付きロースト 蕪と林檎のタタン添えて」

シャラン鴨は湿地帯で伝統的な飼育法を守って育てられたもの。

安定した美味しさがあり、私もおとりよせをしたことがあるほどです。

この鴨の皮が肉厚でゼラチン質を豊富に含みぷりぷりとして美味しい!

この時期日本のジビエの鴨も大変美味しいですが、フランス産は一年中

楽しめてありがたい。付け合せのタルトタタン(りんごをキャラメル色になる

ほど煮て焼いたもの)の香ばしい甘みが鴨にぴったり!

 

(肉料理−2)

「エゾ鹿フィレ肉のロースト 栗のブレゼと洋ナシのポワレ添え」

北海道産のエゾ鹿、日本のジビエですね。臭みもなく、身は大変

滑らかでしなやか。これをかみかみしている時はと〜っても幸せ。

付け合せの栗のこっくりとした甘みや洋ナシのキャラメリゼが

鹿によくあう。ワインとの相性も素晴らしくよかった!

 

(ワイン)

シャトー・レオヴィル・ラスカーズ 1994

(ボルドー・メドック2級・ポイヤック)

シナモン、黒コショウのアロマは鹿肉の風味をよりいっそう引き立て

申し分のないバランスのよさが素晴らしい。生真面目な男性みたい。

11年経っているのでだいぶタンニンもまろやかに飲み頃を迎えています。

エネルギーをもらった感じです。身体もワンランクパワーアップ☆

1級シャトー・ラトゥールと隣接。W.アドヴォケイト誌は93点。

セパージュ:Cabernet Sauvignon、 Merlot、 Cabernet Franc

Petit Verdot

(ディゼール)

「巨峰のジュレ」

コンポートにした巨峰とジュレにクリームチーズのムースと

さくさくらせん状のクッキーで甘酸っぱくさっぱりして

クリームとクッキーが味を支えています。ふるふるで美味しい。

バルサックの甘口ワインと共に。フルーツ天国みたい

美味しかった。

写真にはありませんが、ガトーショコラとヴィンテージポート94の

カカオと濃厚なポートのマリアージュにもトロ〜り幸せ

編集後記)

全ての食べ物と生産者とレストランと同伴者に感謝、です。

レストランのサービスも堅苦しすぎない気配りが心地よく、おかげさまで楽しいお食事ができました。

ここ数年の中でも公私共に忙しく充実した年となった2005年でしたが、最後に好きなお料理とワインをいただけて

ハッピーです☆身体にエネルギーが満ちてくると、また、頑張ろう!って気になりますよね(笑)

これからもよく食べよく飲み、よく働き、よく学び、よく遊び、そしてたまにゆ〜たりできる心の余裕を持っていたい。

皆様にもこの世にある食物や草木や人々のエネルギーが届き、元気でいられますように・・・。

来年もアポルテとNAOKOを宜しくお願いしま〜す!!

アポルテ*NAOKO 2005年12月30日

 

 

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